あれこれと多忙になって、FlashBuilderでAIRアプリの開発が増えているのだが、FXUGの中で、AdobeがFlexをオープンソース化した事に関して見通しを心配する声が上がっている。
僕自身も特にこれと言って情報を持っている訳では無いので何とも言えないが、一つだけ思っているのはFlexは素晴らしいフレームワークだと言う事だ。
もちろん、チョコチョコと不満な事はあるし、アホなバグもある。
しかし、(恐らく、Adobeが流行らせた言葉だと思うが)RIA(リッチインターネットアプリケーション)の中で、Flexに匹敵するフレームワークは未だに存在しないと思っている。
その点で、この技術が本当に無くなってしまうのかと言うのは疑問だし、オープンソース化となると企業のエンタープライズでは採用されないと言う声もあるが、中小企業をターゲットにしている僕の場合、そんなの知ったこっちゃない。
現時点のレベルでも中小企業向けのアプリケーションなら充分使い物になるし、使える間はFlexの技術を応用して、サクサクとRIAを開発していくし、素晴らしいといっているのは、その思考も含めてだ。
フロントとサーバサイドを別ける事で、仮にFlex自身が使えなくなったとしても、サーバサイドをそのまま流用できる技術はある。
例えば、WEBORB for PHPを利用すれば、Flexだけで無く、SilverLiteでも接続が可能だ。
随分以前に手掛けた初期のRIAで、僕はPHPObjectと言う日本ではあまり使われなかったREMOTEObjectを採用したが、それは非常に上手く行って機能している。
只、AS2.0までしか対応しなかった為、その後、一部を変更することで、WEBORB for PHPでそのまま流用出来る事をサンプルを幾つか作って確認していたが非常に使いやすい。
FlashBuilderでの開発ではWEBORB for PHPを使う予定だったが、その後ZendFrameworkのZendDBの方が生産性が高いと分かった為、そちらへ移行したので結果的に実稼働システムでは採用しなかった。
今後の状況によっては、最悪、クライアントをSilverLiteへ変更すれば又展開が可能な訳だが、今、迷っているのはFlashBuilderで生産性が高いZendFrameworkをそのまま使うか、将来的な事を考えて、WEBORB for PHPへ移行するかだが、ZendFrameworkはZendDBだけを使うと言う方法が利用できるので、この複合でも良い。
何れにしても色々方法はある訳で、1人のエンジニアとして大切なのはその技術が好きか嫌いかと言うシンプルな点に帰結すると思っている。
WEBの仕事を始めた時もPerlよりもPHPが好きでそちらを採用したし、Javaはエンタープライズ向けと判断して見向きもしなかったし、Ajaxも生産性が悪いと判断して採用しなかった。
RubyはRailsの面白さもあり、齧ってみたが、バージョンの違いが凄まじい為、実用にならないと判断して捨てた。
今のところあまり後悔する事は無いが、ここに来てAdobeの意外な展開には若干驚いてはいる。
とは言え、雇われエンジニアだ「会社の方針」ってのがあって、そんな事も言えないんだろうな。実に可哀想だ(笑)。